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『蛇を踏む』

Hebiwofumu 『蛇を踏む』
川上弘美 著
文春文庫

ある日主人公の女性(ヒワ子)は藪で蛇を踏んでしまう。その蛇は女の姿に変わり、ヒワ子の部屋に住み着く。ヒワ子は女(蛇)の存在を疎ましく思いながらも、女の作る食事を食べ、追い出せずにいる。女はヒワ子を蛇の世界へと誘う。ヒワ子は口では拒否しつつも、そのことが頭から離れない。そのうち、自分の職場である数珠屋も蛇が住み着いていると知り・・・

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先日初めて読んだ川上弘美さんの『センセイの鞄』が意外に良かったので、イキオイで芥川賞受賞作品も読んでみました。表題作『蛇を踏む』のほか『消える』『惜夜記(あたらよき)』の3作品収録。

現実と幻想が入り混じって境界線がなくなった世界、誰かの夢の中を覗いているような、そんな不思議な作品集です。"ファンタジー"ともちょっと違う、リアルな日常に起こる非日常の出来事。

『センセイの鞄』のようなストーリー性はなく、なんか異世界の話を聞いて(読んで)いる感じです。個人的に蛇ってすごく苦手(生理的にダメ・・・)なので、途中の描写とかちょっと目を背けたくなる部分もあったんですが(笑)、川上氏の文体(日本語)はとても読みやすいので、そのまま読み進んでしまいました。『惜夜記』は詩を読んでいるみたいな感覚です(あくまでも、感じとして、です)。

難しいといえば難しいですし、好きな人はかなり好きだと思います。私はどちらかといえば好きなほうですかねー。元々純文学って好きなので。ストーリーを楽しむ読み物としては『センセイの鞄』のほうがおもしろいですが、より「川上ワールド」を堪能できるのはこちらかな?

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